今回は「もしも国家破産が起きた場合の金融資産の守り方」というテーマでお伝えさせて頂きます。

日本では、90年代の末以降、継続的に国家破産の危機が懸念されています。
日本が将来国家破産を迎えるのか、確実なことは分かりません。ただ現在の国家債務の状況を鑑みると日本に居住を構える生活者として、「もしも」日本が国家破産(あるいは債務危機)に直面した場合に備え、資産を守るためにどのような金融商品を活用すれば良いのか考えておくことは意味があると言えそうです。

そこで今回の記事では作家の橘玲さんの新作、 日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル を参照しながら、もし日本が国家破産を迎えたら個人はどうすれば良いのかについて考えてみたいと思います。

参考: 閉じ込められる個人金融資産1500兆円

政府総債務残高(対GDP比)の推移 - 世界経済のネタ帳


◉参考図書について


日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル

橘 玲

初版発行日 2013年3月14日

全220ページ・ソフトカバー・ダイヤモンド社

この本は知らない人には簡単でない内容も入っていますが、説明は初歩的なところから丁寧にされていて読みやすい本となっています。投資の初級者の方は本文を、中級者以上の方はコラムを読むのが良いのかと思います。
特に第1章の「高金利・円安・高インフレ」が到来した後の日本の姿の近未来小説は、読み物としても大変読み応えがありました。投資アイデアも含めて全て近未来小説風の一冊になっていても面白かったかもしれません。